新橋 野崎酒店 町田酒造 体験記
まだ寒さの残る夜、新橋の野崎酒店で日本酒を求めて飲み歩くことにした。駅からほど近いこの店には、常時100種類以上の日本酒が揃い、豊富な銘柄の中から一杯を選ぶ時間も楽しみのひとつ。
ちなみに、前回の新橋散歩では庫裏で出雲富士 雪雲を味わったが、今日は別の酒場に向かう。

まだ寒い夜の新橋で、久しぶりの一軒
まだ寒さの残る季節の夜。今日は久しぶりに新橋を飲み歩くことにした。 向かったのは、これまでにも何度か訪れている「野崎酒店」。日本酒の品ぞろえがとにかく豊富で、いつ来ても満足して帰れる店だ。新橋の飲み屋街の中でも、日本酒好きにはよく知られた一軒である。
いつもと違う1階の席
いつもは地下のフロアに通されることが多いが、今日はまだ早い時間だったからか、1階のフロアへ案内された。 厨房の様子が見え、カウンターもある。地下とは雰囲気が少し違い、同じ店なのにどこか新鮮な感じがする。
席に着き、さっそく日本酒メニューを眺める。 しかし種類が多すぎて、なかなか決められない。後で調べてみると、この店には常時100種類以上の日本酒が揃っているらしい。迷うのも無理はない。
新橋 野崎酒店の黒板に並ぶ酒蔵の名前


店内の壁には黒板がかかっており、「BOSSが行った酒蔵特集」と書かれていた。 銘柄の横には酒蔵の県名も添えられている。
群馬、栃木、岡山、青森——。 並んだ地名を眺めていると、日本酒を通して日本を旅しているような気分になる。
黒板には「町田酒造」「鳳凰美田」「鶴齢」などの名前が並んでいた。 派手なプレミア酒ではないが、酒好きなら思わず頼みたくなる銘柄ばかり。こういう酒の並びを見ると、つい腰を落ち着けて飲みたくなる。
最初の一杯は陸奥八仙

そんな中で最初に選んだのが、青森の「陸奥八仙」。 盃を近づけると華やかな香りがふわりと立ち、口に含むとやわらかな甘みが広がる。 一杯目から、これはいい夜になりそうだと感じる味わいだった。

続いて、お店の方からすすめられたのが、ここでしか飲めない野崎酒店のPB(プライベートブランド)の「春霞」。 こちらは旨味がしっかりしていて、料理に寄り添うタイプの日本酒。食事と合わせながらゆっくり飲みたくなる一杯だった。
料理も日本酒にぴったり

料理も、日本酒に合うものがしっかり揃っている。 今回は、刺身の盛り合わせ、本日のなめろう、そして鶏の天ぷらを注文した。
どれも丁寧に作られていて、外れがない。
美味しい料理と日本酒。この組み合わせがあるからこそ、「野崎酒店」は日本酒好きの間でよく知られ、何度も通いたくなる店なのだと思う。
日本酒初心者にもやさしいメニュー

メニューをよく見ると、日本酒の豆知識も書かれていた。 味のタイプや専門用語の説明など、日本酒に慣れていない人でも楽しめるように工夫されている。
さらに、それぞれの日本酒には簡単な説明が添えられており、どんな味わいなのかが分かりやすい。 100種類以上の中から、自分の好みを探して選ぶ時間も、この店の楽しさのひとつだろう。
今日一番の一杯:町田酒造 特別純米55 美山錦 直汲み

今日一番印象に残ったのは、群馬の「町田酒造 特別純米55 美山錦 直汲み」。
盃を近づけると、ほのかにフルーティーな香り。 口に含むとやわらかな甘みとみずみずしさが広がり、後味はすっと軽やかに消えていく。
料理ともよく合い、気がつけばもう一杯と手が伸びてしまう。 そんな心地よい日本酒だった。
おじ散歩の豆知識
「町田酒造 特別純米55」は、群馬県前橋市の酒蔵「町田酒造店」が造る特別純米酒。酒米を55%まで磨いて仕込み、フレッシュでフルーティーな香りと米の旨みのバランスの良さが特徴だ。直汲みなどの製法によるみずみずしい飲み口も人気で、日本酒ファンの間でも根強い支持を集めている。
新橋の夜はまだ続く
群馬の町田酒造の余韻を残したまま、店を後にする。 外に出ると、新橋の街はまだ賑やかだ。
さて、もう一軒。 新橋の夜は、まだこれからである。
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訪れたお店:野崎酒店(新橋)
新橋に店を構える地酒専門店、野崎酒店。全国の酒蔵から仕入れた日本酒を100種類以上取りそろえ、旬の魚介や手づくり料理とともに楽しめる一軒です。利き酒師の資格を持つスタッフも在籍しており、好みに合わせて日本酒を提案してくれるのも魅力。日本酒好きが集う、新橋でも評判の店として知られています。

