2025年4月12日(土)。
この日は「第9回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2025」に参加してきた。
きっかけは会社の後輩。
「一緒に行く予定だった人がキャンセルになっちゃって…代打でどうですか?」と。
ちょうど予定も空いていたので、散歩がてら乗っかることにした。
会場に着いてまず驚く。
人、人、人。
若い人も多くて、外国人観光客の姿もちらほら。
想像以上のにぎわいで、なんだかこっちまで気分が高まってくる。
「作」は以前飲んで好みだった酒。
なので迷わずそのブースへ向かった。
……が、なんと1時間待ち。
イベント自体が4時間なので、いきなり25%を並ぶことに費やしてしまった。
それでもようやくありついた一杯は、やっぱりうまかった。
香りが立ってて、甘すぎず、口当たりもいい。
「ああ、これこれ」と思いながら、次へ。
その後もあちこちのブースで日本酒を堪能。
気づけば20種類近く飲んでいた気がするけど、正確にはもうわからない。
むしろ記憶もあやふやだ。
そんな中、振る舞い酒のコーナーで、とびきり好みの一本に出会った。
発泡感があって、甘さ控えめで、口当たりがやわらかい。
「これは……!」と思った。
けれど──銘柄を確認するのを忘れた。写真も撮りそびれた。やらかした。
そのあと、ひとりの女性が酒瓶を差し出してこう言った。
「これ、美味しいですよ」

発泡感はなかったけど、甘さ控えめで、口当たりはすべらか。
細かい味は正直よく覚えていない。
でも、ほんのり温かくなるような、印象だけがしっかり残っていた。
日本橋や人形町の細い路地には、良さげな酒場がたくさんあった。
イベントじゃなくても、週末にふらっと訪れてみたいエリア。
昼間からやってる居酒屋、カウンターだけの小料理屋、
どこも、歩いてるだけでうまそうな空気が漂っていた。
一杯の余韻
記憶のない酒と、記憶に残る一杯。
名前を忘れてしまった味がある。
でも、それもまた「日本酒を追いかける楽しさ」なのかもしれない。
次は人形町あたりを、昼からふらっと歩いてみようか。
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