送別会という名の夜
今日は、以前同じグループで働いていた後輩の送別会だった。
仲間がまたひとり、会社の景色からいなくなる——この感覚には、いくら年を重ねても慣れない。
ぽっかり心に穴があくようで、どうにも落ち込んでしまう。
新橋「ひまり商店」での再会
会場は新橋の「ひまり商店」。
主賓がそう言ったわけではないけれど、日本酒好きの自分を気にかけて選んでくれたのかもしれない。
そう思うと、胸のあたりがふっと温かくなった。
ありがたさと寂しさが入り混じる気持ちを抱えつつ、気を取り直して暖簾をくぐる。
満席近い店内の熱気
店に入ると、洒落た空気が流れ、すでに満席に近い状態。
どうやらこの店、予約が取れないことで知られているらしい。
なるほど、雰囲気だけで人気の理由が伝わってくる。
和牛あぶりゆっけと前菜五種盛り
メニューには心惹かれる料理がずらり。
今回はおすすめの「和牛あぶりゆっけ」と「前菜五種盛り」等を注文した。

あぶりゆっけは、生肉好きにはたまらない香りととろける口当たり。
“次回も絶対頼む”と心に刻む一品だった。
また、前菜五種盛りは、見た目にも楽しく、どの前菜も日本酒を引き立ててくれる。
ここに来たら、まず試してほしい一皿だ。
日本酒のラインナップに惚れる

日本酒は30種類ほどの充実ぶり。
今回は飲み切れなかったが、気になる銘柄がいくつも並び、再訪の理由がまたひとつ増えた。
美味しい料理に加えてお酒の層の厚さも、この店が人気である所以だろう。
今日一番良かった日本酒:天美 特別純米

今日の一杯は「天美 特別純米」。
前回に続き、またこの酒に心を奪われてしまった。
すっきりとした味わいにやわらかな酸味が寄り添い、飲むたびに肩の力が抜けていく。
開栓直後の微発泡も魅力と聞き、いつか“生まれたて”の瞬間を味わいたいと思った。
天美 特別純米の豆知識
山口県・長州酒造が醸す「天美」。
麹米に山田錦、掛け米に地元米「西都の雫」を使用し、精米歩合60%、アルコール度数15度。
開栓直後の微発泡とフレッシュな果実香が魅力の、やわらかな甘みと酸味を持つ食中酒だ。
日常の食卓にも寄り添ってくれる、やさしい一本。
別れがくれた、ささやかな前向きさ
美味しい料理とお酒に助けられながら、送別会は温かく締めくくられた。
新しい道へ進む後輩の力強い言葉に、自分もまた頑張らなくてはと思わされる。
帰りの電車で揺られながら、応援したい気持ちと寂しさが、静かに胸の中で混ざり合っていた。
訪れたお店:ひまり商店(場所:新橋)
新橋の路地に佇む「ひまり商店」は、広島産の牡蠣や旬の雲丹など海の幸が自慢の海鮮居酒屋。
約30種の日本酒を揃え、カウンターや個室で一人飲みも宴会も楽しめる和モダンな空間。
鮮魚と日本酒のペアリングを楽しみながら、都会の喧騒を忘れるひとときを味わえる、知る人ぞ知る人気店だ。
以前新橋を散歩した際に行ったさかなや哲もあわせてどうぞ。
こちらもまた違った魅力にあふれています。


