【日本酒×寿司】すし初で味わう寿司と日本酒のマリアージュ

後輩の誘い

後輩から「すし初」というお寿司屋さんに誘われた。
高級店と聞いて、正直おじさんの財布はちょっと不安だったけれど、「寿司と日本酒のペアリングが楽しめる」と言われたら、断る理由が見つからなかった。
そんなわけで、二つ返事で「行きます」と返していた。

湯島の街を歩いて

予定より少し早く着いたので、湯島の街をぶらぶらと。
初めての土地は、どこを歩いても新鮮で、見知らぬ路地がやたらと気になる。
チェーン店よりも個人経営の店が多くて、どこも魅力的。
そんな街角の一角に、今夜の目的地「すし初」は佇んでいた。

店の空気に飲まれて

暖簾をくぐると、背筋がしゃんとするような空気。
木の香り、器の佇まい、静けさ──すべてが「いい店」にしかない雰囲気。
そこに「今日は貸し切りなんですよ」と言われ、また一つびっくりする。
大将に勧められるままカウンター席へ。特等席でいただくことに。

寿司と日本酒のマリアージュ

大将からお店の楽しみ方を丁寧に教えてもらい、いざペアリングスタート。
ひと皿ごとに驚きがあり、ひと口ごとに日本酒が景色を変える。

キウイとチーズ、小さなごはんと出汁の香り──そんな小鉢に、栄光冨士がそっと寄り添う。

熟成されたお刺身には「長陽福娘」。やわらかな旨みが、魚の深みをそっと引き出してくれる。

とろけるトロには「シン・ツチダ」。力強い米の旨みが、脂のコクと響き合い、余韻をじんわりと残す。

料理と酒が、まるで会話をしているようだった。

今日の一杯:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山(えいこうふじ)

どれも印象的な一杯だったけれど、今日の一番はやっぱりこれ。
華やかな香りとふくよかな旨味、でも後口はすっと消えていく。
小鉢の味がふわりと膨らんだ瞬間、栄光冨士が口の中に物語を運んできた。
こういう出会いがあるから、日本酒はやめられない。

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山(LOVE MOUNTAIN)の豆知識

兵庫県産の希少米「愛山」を使い、精米歩合50%で仕込まれた贅沢な純米大吟醸。無濾過生原酒ならではのフレッシュな香りと華やかな甘みが特徴。ワインの名評論家パーカー氏も高評価した実力派の一本だ。

また歩きたくなる街

「すし初」は、後から調べてみると、なかなか予約の取れないお店らしい。
そんな名店に気軽に誘ってくれた後輩に、ただただ感謝。
湯島の街にも、またゆっくり訪れたい。今度は一人で、ふらりと。
気になるあの路地裏の店にでも、寄ってみようか。

🍶 おじ散歩 日本酒メモ

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山(山形
・毎年出荷される限定純米大吟醸で、酒米は兵庫県産の希少米「愛山」を100%使用し、精米歩合は50%
・ボトルは印象的なピンクラベルで、花のように華やかでエキゾチックな甘味が特徴
・ワイン評価で著名なパーカー氏から92ポイントの高評価を獲得し、傑出ランクの銘酒 
・日本酒度は−8〜−6程度で、酸度は1.6〜1.8、アルコール度数は16〜16.5%としっかりとした味わい
・「甘くエキゾチックな果実味」「スパイシーさ」「コクが深くジューシー」という複雑な香味と、後口のキレの良さが魅力

  👉 冨士酒造株式会社【X公式】

訪れたお店:湯島天神下 すし初(場所:湯島)

湯島駅から徒歩すぐ、天神下にある老舗の江戸前寿司店。
創業から70年以上、伝統を守る職人の技が光る。
旬のネタを活かした握りやつまみが評判。
落ち着いた雰囲気の店内で、接待や特別な食事にも最適。
日本酒の品揃えも豊富で、寿司との相性も楽しめる。

  👉 湯島天神下 すし初(食べログ

以前横浜・日の出町を散歩した際に行った徳丸商店もあわせてどうぞ。
こちらもまた違った魅力にあふれています。

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