英君に出会って、リフレッシュした日。
目の奥がピクピクする。
痙攣ってやつだ。たぶん疲れてるんだろう。
気づけばパソコンの前で一日が終わっている。最近はそんな日が続いていた。
こんなときは、ただの休日じゃ足りない。
美味い酒を飲んで、気持ちも体もほぐしたくなる。
そんなわけで今日は、「英君(えいくん)」の日本酒イベントに参加してきた。
英君は静岡のお酒。
初めて飲んだのは、由比の桜えび祭りだった。海風が気持ちいい港町で、桜えびの香ばしい香りに包まれながら飲んだ一杯が、信じられないくらい美味かった。
あの日から、英君という名前がずっと心に残っている。
並ぶは17種、英君づくしの一日。
会場には、なんと17種類もの英君がずらりと並ぶ。
圧巻。これは飲む側も覚悟がいる。

ずらりと並んだ英君たち。見てるだけで酔いそう。(番号は左側から)
- 英君 純米大吟醸 斗ビン囲い
- 英君 大吟醸 斗ビン囲い
- 英君 特別純米 誉富士袋吊り雫
- 英君 特別純米 誉富士槽口詰め
- 英君 純米大吟醸 渡船
- 英君 純米吟醸 夏の白菊
- 英君 純米吟醸 紫の英君 無濾過生原酒(山田錦)
- 英君 純米吟醸 橙の英君 無濾過生原酒(雄町)
- 英君 純米吟醸 緑の英君 無濾過生原酒(五百万石)
- 英君 山廃純米 愛山
- 夏吟醸 英君
- 英君 miss Cherry
- 英君 純米 生酒 しぼりたて
- 英君 純米活性にごり酒 スプラッシュ
- 英君 Lucky White
- 英君 山廃純米 Limited あじわい
- 英君 特別本醸造 上撰
1番目の斗ビン囲いから、もう最高だった。
初っ端で「今日来てよかった」と思える一杯に出会えるなんて、贅沢すぎる。
好みを知るという楽しみ。
こういうイベントのいいところは、やっぱり「飲み比べ」ができること。
似たように見えるけど、それぞれに個性があって、飲み比べると自分の好みがくっきり浮かび上がってくる。
たとえば、紫(山田錦)・橙(雄町)・緑(五百万石)の英君3連発。
これがかなり面白い。
自分は橙、つまり雄町が一番しっくりきた。
ジューシーで、でもしっかりキレがある。
山田錦も良かったけれど、ちょっときれいにまとまりすぎてる感じ。
それに比べて雄町は、いい意味でざっくりしてて、香りも味もぐっとくる。
一緒に来てたメンバーも、やはり山田錦か雄町を推す人が多かった。
終盤にさしかかって、ちょっと疲れが出てきたところで飲んだ14番目の「純米活性にごり酒 スプラッシュ」。
これがいい意味で名前どおり。パチっと炭酸の刺激がきいてて、口の中が一気に目を覚ます。
眠気もふっとんで、さあもうひと頑張り、という気分になる。
今日の一杯:英君 純米大吟醸 渡船(えいくん じゅんまいだいぎんじょう わたりぶね)
そんな流れの中で出会った、5番目の「英君 純米大吟醸 渡船」。

これは今日いちばん感動した一本。
フルーツみたいにフレッシュで、でも飲んだ後がさっぱりしてて、スッと消えていく感じ。
「ああ、これ好きだわ…」って、自然に口からこぼれる感じ。
周りの人たちも「これはうまい」と声をそろえていた。
たくさん飲んだけど、今日の主役は間違いなくこの「渡船」だったと思う。
酒と肴と、気持ちの整え方。
酒が美味いと、つまみも進む。
会場で出されていた料理も抜群だった。こういうときの静岡の肴は裏切らない。
飲んで、食べて、しゃべって。
知らないうちに、目の痙攣のことなんかすっかり忘れていた。
リフレッシュって、こういうことだ。
また来週から頑張ろう。そう思える夜だった。
次は、この会場のお店で、ゆっくり飲んでみたい。
🍶 おじ散歩 日本酒メモ
- 英君 純米大吟醸 渡船(静岡)
果実っぽいフレッシュさがあって、でもスッと消える。甘すぎず、旨みがしっかり。バランスが絶妙で、今日一番のお気に入り。
👉 英君酒造 公式サイトはこちら
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