食堂とだか 五反田|噂の予約困難店へ行ってきた

五反田の予約困難店「食堂とだか」へ

ある日、後輩から週末の飲み会に誘われた。場所は五反田の「食堂とだか」。 都合も合ったので、いつもの調子で「いいね、行こう」と軽く返事をした。
あとでお店を調べてみて、少し青ざめた。完全予約制、しかもなかなか予約が取れない名店らしい。 気楽にオッケーした自分が、少しだけ場違いな気もしてくる。 誘ってくれたことへの感謝と、ほんの少しの緊張を抱えて、当日を迎えた。

食堂とだかの店内と雰囲気

人気店、しかも初訪問。胸の奥がそわそわしたまま五反田へ向かった。 後輩夫婦と合流し、お店の前へ。すでにご一緒するメンバーは揃っていて、初対面の方も多い。 軽く挨拶を交わし、いざ入店。

とだか店舗

ビルの1階に飲み屋がいくつも並ぶ、どこか懐かしい飲み屋街の一角。 その中に「食堂とだか」はあった。

食堂とだかの日本酒一覧

店内に入ると、カウンターに日本酒がずらり。 今日はこのラインナップなのかと思いきや、「他のお酒も自由にどうぞ」とのこと。 なんとも心強い。
一杯目は名物の“とだかハイボール”。 ジューシーで、輪郭のはっきりした味わい。ここから特別な時間が静かに始まった。

“おじ散歩さん”と呼ばれた夜

敷居の高いお店だし、SNSはNGかもしれない。そう思っていたら、後輩の奥さんがブログ掲載の可否を店長さんに確認してくれた。

「大丈夫ですよ」

ありがたい一言だったが、正直なところ、そんなに立派なブログを書いているわけではない。 一気にハードルが上がった気がして、内心ちょっと困惑。
その場で「おじ散歩」を紹介してもらい、途中から“おじ散歩さん”と呼ばれる始末。 恥ずかしさ半分、嬉しさ半分。でも、なんだか面白くて、少し笑ってしまった。

食堂とだかで味わった印象的な料理

料理は、言うまでもなく素晴らしかった。その中でも特に印象に残った三品を。

食堂とだかの煮卵とウニとイクラ

まずは、煮卵の上にウニとイクラがのった一皿。 手作りのお皿に盛られた姿は、もはや芸術。 思い切ってレンゲの一口分をそのまま頬張ると、煮卵の甘み、ウニの濃厚さ、イクラの弾ける塩味が一気に広がり、口の中が幸福で満たされた。

食堂とだかのふぐの白子

次は、ふぐの白子。正直、最初は何の料理かわからなかった。 イクラを少しのせて口に運ぶと、クリーミーで濃厚。とろける旨さに、思わず目を閉じた。

食堂とだかのふぐの刺身とエイの肝

そして、ふぐの刺身とエイの肝。 特にエイの肝は日本酒との相性が抜群で、盃が止まらない。 この組み合わせは初体験だったが、何度でも味わいたくなる味だった。

今日の一杯:三千櫻 Rclass(みちざくら あーるくらす)

三千櫻 Rclass

日本酒は8種類ほどいただいたが、あえて一本選ぶならこれ。 自分のいつもの好みとは少し違うが、旨味と香りのバランスが心地よく、「食堂とだか」さんの料理に一番寄り添っていた。 料理と酒が、きちんと手を取り合っている。そんな印象の一本だった。

三千櫻 Rclassの豆知識

三千櫻酒造(北海道・東川町)が手がけるRclassは、地元産米「ななつぼし」を使用した日常酒をコンセプトにした一本。 米の旨みを素直に引き出し、冷やしても燗でも楽しめるバランスの良さが魅力。 毎日の食卓に寄り添う、飲み飽きしない味わいを目指した定番酒。

予約困難店とだかで過ごした夜の感想

炊き込みご飯

驚いたのは料理の量。どれも美味しく、できることなら完食したかった。 だが終盤、炊き込みご飯を目にした瞬間、静かに白旗を上げた。持ち帰りにしてもらったその時、店内には「負けないで」が流れていた。 なんとも粋な演出である。

楽しい時間はあっという間。帰り際、幹事の方が次回の予約をしていた。 その日付は、なんと2年半先。
改めて、こんな貴重な夜に誘ってくれた後輩への感謝を胸に、五反田の夜風の中を、少しだけ背筋を伸ばして帰路についた。

訪れたお店:食堂とだか(五反田)

食堂とだかは東京都品川区・五反田にある創作和食の人気店である。店主・戸高雄平が手掛ける独創的な料理は季節の食材を活かし、ウニとイクラをのせた煮卵など名物が名高い。わずか数席のカウンター中心ながら予約困難で、多くの食通を惹きつける存在である。

  👉 食堂とだか(食べログ)

前回北千住を散歩した際に訪問した立春朝搾りの会の話もあわせてどうぞ。
こちらもまた違った魅力にあふれています。

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