札幌の夜、第2弾 引っ越しの合間に
今回も札幌の夜、第2弾。
両親の引っ越しを手伝うために札幌へ来ていたのだが、引っ越し先が、以前神奈川の友人に教えてもらった「てんぐの蔵」のすぐ近くだった。
これはもう、行くしかない。
引っ越し作業でほどよく疲れた体を引きずりながら、夜の冷たい空気の中を歩いて店へ向かった。
札幌・てんぐの蔵で、ほっとする夜
急な来店にもかかわらず、女将さんは変わらない笑顔で迎えてくれる。
まるで誰かの家に上がり込んだような、肩の力が抜ける空気感。
「少しだけ」のつもりが、今日もすっかり腰を落ち着けてしまった。
料理は、安心して任せられる
まずは前回と同じく、お刺身の盛り合わせ。
続いて白子ポン酢、鹿肉のメンチもお願いする。
どれも派手さはないが、しみじみと美味い。
食べているうちに、自然と気持ちがほどけていく。

ここで初めて知ったのが、ラーメンサラダが北海道名物だということ。
冷やし中華をサラダ多めにしたような一皿で、こういう小さな発見があるのも、旅の夜の楽しさだ。
日本酒好きには、うれしい悩み
日本酒の種類は相変わらず豊富で、しかも値段設定がかなり良心的。
日本酒好きには、ありがたい店だ。
最近飲んだ天美のにごりや、播州一献のにごりも並んでいて、今日はどれにしようかと、自然と盃が進んでしまう。

今日の一杯:作 和悦 純米吟醸(ざく わえつ)

どのお酒も美味しく、正直かなり迷ったが、久しぶりに飲んだ「作 和悦 純米吟醸」を、今日の一杯に選んだ。
作はもともと好みの日本酒だが、ほどよい酸味と旨味のバランスが、今回いただいた料理に一番しっくりきた気がする。
以前はよく飲んでいた銘柄だが、最近は店であまり見かけなくなった印象もあり、その分、再会がうれしい一杯だった。
作 和悦の豆知識
作 和悦(ざく わえつ)は、三重県鈴鹿市の清水清三郎商店が醸す「作」シリーズの一本。
「和やかに悦ぶ」という名の通り、穏やかで角のない味わいが特徴だ。
香りは控えめで上品、口当たりはなめらか。
やさしい甘みと旨味が広がり、後味はすっときれいに切れる。
料理に寄り添う食中酒として、真価を発揮する一本。
札幌の夜道は、なかなか手強い
すっかり夜が更けると、日中解けた雪が凍り、帰り道はツルツル。
転ばないよう、かなり慎重に歩くことになった。
ここで暮らしている人は、本当に大変だと思う。
てんぐの蔵を紹介してくれた友人に感謝しながら、へっぴり腰で、静かな札幌の夜を帰路についた。
訪れたお店:てんぐの蔵(場所:札幌)
札幌・北12条駅近くの住宅街にひっそりと佇む、知る人ぞ知る居酒屋「てんぐの蔵」。
地元の常連や北大関係者に親しまれているお店で、落ち着いた家庭的な雰囲気が心地いい。
壁一面に貼られた日本酒リストには全国の銘酒がずらりと並び、どれにしようか迷う時間さえも楽しい。
北海道の旬の食材を活かしたつまみはどれも丁寧で、お酒との相性も抜群。ふと、また立ち寄りたくなるような温もりがある。
前回札幌を散歩した際に訪問したてんぐの蔵の話もあわせてどうぞ。
こちらもまた違った魅力にあふれています。


