【酒蔵イベント】熊澤酒造で乾杯 オクトーバーフェストの夜

オクトーバーフェストとの再会

10月と言えばオクトーバーフェスト──そう言いながら、毎年なんとなく参加していた。
ふと「オクトーバーフェストって何だろう」と調べてみると、ドイツで開かれるビールのお祭りだった。
そういえば、いつもドイツビールをよく飲んでいた気がする(笑)。

茅ヶ崎・熊澤酒造へ

今回は茅ヶ崎にある熊澤酒造のオクトーバーフェストに、飲み仲間と参加した。
数年ぶりの参加ということもあり、期待が高まる。
いつもは昼の部に行っていたが、今回は初めて夜の部。
どんな雰囲気になるのか、胸が高鳴った。

雨の予感と開場の瞬間

当日はあいにくの雨模様。
最寄り駅に着いたときは小雨だったが、やや不安な空気が漂う。
駅から10分ほど歩くと熊澤酒造の建物が見えてきて、すでに多くの人が並んでいた。
やがて開場のアナウンスが流れ、ビールグラスとチケットを購入して会場へ。

グラスに宿る夜の香り

今回もらったグラスは、以前とは違い、小ぶりなワイングラスのような形。
手のひらにすっぽり収まるその器は、黒ビールの深みをそっと包み込むようだった。
香ばしい香りとやわらかな泡が、これから始まる夜を静かに告げていた。

黒ビールとグラス

光と音に包まれて

敷地内は人で溢れ、席を確保するのも一苦労。
ビールと料理を手に、ようやく腰を落ち着けると、ライトアップされた建物や木々が幻想的に輝いていた。

イベント会場の雰囲気


生演奏のライブが始まると、会場の熱気は最高潮に。
日本酒も交えながら、この夜の空気を全身で味わった。

ライブの雰囲気

今日の一杯:千峰天青 純米吟醸

天青
上段左側にあるのが「千峰天青」

この日はビール中心だったが、日本酒も3種類ほど楽しんだ。
その中で一番心に残ったのが「千峰天青」。
すっきりとした飲み口に、ほのかに立ちのぼる香り。
オクトーバーフェストの料理とも見事に調和していた。

千峰天青 純米吟醸の豆知識

「天青 千峰 純米吟醸」は、神奈川県茅ヶ崎市の熊澤酒造が手がける代表的な一本。
特A地区産の山田錦を50%まで磨き、アルコール度16度、日本酒度+3.5〜+4.5、酸度1.3〜1.5の仕上がり。
軽やかな吟醸香と、山田錦がもたらす上質な甘み・爽やかな味わいが特徴で、食中酒としてのバランスも秀逸。
造り手の理念である「雨過天青」の名にふさわしく、澄み渡る味わいが印象的だ。

夜が明ける前に

気づけば雨はすっかり上がり、夜空の下にはやわらかな風が吹いていた。
熊澤酒造のオクトーバーフェストの夜の部は、まるで異国のようで、日常を忘れさせる時間だった。
「また来年も来れたらいいな」──そう思いながら、心地よい酔いを抱えて帰路についた。

訪れた酒蔵:熊澤酒造(場所:茅ケ崎)

熊澤酒造株式会社は、明治五年創業の神奈川県茅ヶ崎市にある老舗酒蔵である。
湘南に残る唯一の蔵元として、日本酒「天青」を中心に、クラフトビール「湘南ビール」や蒸留酒の製造、飲食店の運営などを行っている。
「よっぱらいは日本を豊かにする。」を理念に掲げ、地域文化と酒造りを結びつける蔵である。

  👉 熊澤酒造サイト

以前静岡の萩錦酒造を訪れた際の話もあわせてどうぞ。
こちらもまた違った魅力にあふれています。

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